ローター研磨・ドラム研磨の必要性
一般的な自動車のブレーキローターは鋳鉄品です。
その材質上ブレーキパッドとの摩擦で発生する熱による変形、歪みが発生します。
これによりブレーキング時のジャダー、振動が起こります。
さらにブレーキパッドとの摩擦による表面の荒れ、波打ち、雨等の影響による錆による制動能力の低下、ブレーキ泣きの発生も起こります。
そこで、専用の機械を使用してブレーキローターの表面を新品時に近い状態に加工するのがブレーキローター研磨です。
効果
ブレーキジャダー、鳴きの改善。
ブレーキフィーリングの向上。
ブレーキパッドの異常摩耗の防止等。
ブレーキローター研磨のメリット
新品ローターを交換するよりも安価。
新品に比べて熱による変形を経験しているために、研磨後の変形を最小限度にとどめる事が出来ます。
使用済みのブレーキローターは再利用が難しく、環境に対する配慮になる。
注意点
ブレーキローターは使用限度値があり、超えている場合は研磨不可です。(限度値は車両により異なります)
その他、材質や形状により研磨出来ない場合があります。
フライホイール研磨
一般的にはクラッチの滑り=クラッチのオーバーホールということで、
クラッチディスク、カバー、レリーズベアリング等の交換になると思われます。
フライホイールの状態が悪いままだと
オーバーホール後もクラッチの切れが悪い、振動(ジャダー)が起きると言った不具合が発生する可能性があります。
フライホイールもブレーキローター同様、
クラッチディスクとの摩擦熱による歪み、表面の荒れが起こり、ジャダーや切れ不良の原因となります。
そういった不具合を防ぐためにフライホイール研磨を行います。
専用の機械で、クラッチディスクの当たり面、カバーの取り付け面を研磨します。
メリット
クラッチオーバーホール作業後の不具合の防止。フライホイール交換より大幅に価格を抑える事が出来ます。
- 一部の特殊なフライホイールは研磨不可の場合があります。
- フライホイールの軽量化は弊社では行っておりません。